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2002年7月1日更新
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リストマーク ダイナミック・カラストラム よくある質問と回答
 
Q.
 初乳の栄養成分であるタンパクを成人が口から摂取した場合、胃腸内でアミノ酸にまで分解されてから 吸収されると思われるので効果は期待できないのでは?
A.  1995年からヨーロッパで初乳サプリメント、ダイナミック・カラストラムが市場に現れ、その肉体的、精神的疲労からの速やかな回復、筋肉増量、運動能力向上、体脂肪減少、感染症からの予防、創傷・骨折の治癒促進、目尻の深い溝状シワの消失等多くの効果が経験され、又、その関連研究結果が学術雑誌や学会で発表され、トップアスリートの愛用者が急増するに及んで初乳サプリメントへの関心が急速に高くなりました。しかし、経口で摂取するタンパクの生物有用性については疑問がありました。
乳児は成人と比較し、胃内の胃酸濃度は低く、腸管壁に大きな細胞間隙が存在するため母乳に含まれる、大きなタンパクもそのまま取り込むことが出来るが、成人の腸管壁にはそのような大きな孔は存在せず、タンパクをそのままでは取り込まれないと言われています。しかし、乳児の免疫因子や成長因子の体内取り込みのメカニズムについては、未だ議論のある問題です。例えば、母乳授乳後の乳児の尿中に、母乳に含まれる上皮細胞増殖因子(ESF)が検出されたという唯一の論文がありますが、乳児の血清中の免疫因子類や成長因子の濃度が上昇したことを報告する論文を見たことがありません。
初乳中の免疫因子や成長因子がそのままのかたちで吸収されなければ生物有用性が無いというのは明らかに間違いです。初乳はスカンディナビア諸国では長い間、成人にも摂取され、健康の維持・向上や難病の治療にも使われその効果が良く知られています。そして、その効果の中に、免疫因子や成長因子に基づくと思われるものが多々あるのです(これらの効果は初乳中の免疫因子や成長因子の摂取により成人の体内で成人自身の因子の産生が促進されたためであることを示唆する研究論文が最近発表されています)。初乳タンパクの生物有用性については、未だわからないことが多いのですが、現在までに発表された研究論文を基にお答えします。
[局所的生理作用]
初乳には、胃酸や消化酵素による消化分解を遅らせる糖蛋白類や、トリプシン・インヒビター、プロテアーゼインヒビターのような酵素類が含まれているため、免疫因子や成長因子が無事に胃を通り、腸管壁粘膜上皮細胞層に到達して、そこに暫く留まります(初乳タンパクであるラクトフェリンやラクトアルブミンを単独に摂取しても効果が期待できない理由は、これらの酵素が無いからです)。また、初乳グロブリンには、タンパク分解酵素の作用点が保護された型の存在も確認されています(例えば、分泌型IgA)。
腸管腔壁は健康の基本といわれています。ここには病原体を感知するタンパクや、免疫抗体を分泌するB−リンパ球の集団であるパイエル板等が存在します。病原体の約80%は腸粘膜を通って侵入することから、免疫因子は血中に入ることなく、暫くここに留まって病原体の侵入を阻止すると言われています。1〜4) なかでも、免疫グロブリンは比較的安定で、糞便中にも5%程度検出されるくらいです。このことから、免疫グロブリンは、ある程度大腸まで到達し、悪玉菌をやっつけ、善玉菌を増やします。
[全身的生理作用]
タンパクが全てアミノ酸や小さなペプチドににまで分解されてから血中に入り生理作用(全身的)を示すなら、免疫因子や成長因子と他のタンパクとの生物有用性における差は無いはずです。しかし、これは正しくありません。異種タンパクを摂取すると食物アレルギーを起こすことがあります。異種タンパクもアミノ酸や小さなペプチドに分解されてから吸収されるなら、異種タンパクに特別なアミノ酸は存在しませんので、アレルギーなど起こらないはずです。また、狂牛病を惹起する異常タンパク、プリオンを食べても問題は起こらないはずです。
免疫学で言う非自己抗原決定基(アミノ酸が7〜13個結合した、分子量約1000のペプチド)を備えた異種タンパクの消化分解で生じた、アミノ酸残基が7〜8個以上からなるペプチドは吸収されて非自己抗原として認識されます。食物アレルギーは、免疫応答の引き金を引きうる大きさの、異種タンパク由来のペプチドが腸管壁粘膜層に吸収され、免疫応答の引き金が引かれ、IgE抗体が産生され、これと結合した細胞が抗原と結合してヒスタミンやロイコトリエンのような物質を分泌し、強い生体反応が起こった結果起こるのです。
このことは、由来タンパクの識別は、かなり大きなペプチドで可能であり、その認識が出来うる大きなペプチドの吸収が絶えず起こっており、全てのタンパクで必ず行われていることを示唆しています。ちなみに、アミノ酸7〜8個はα−ヘリックス(右巻きら旋、アミノ酸3.6個で1回転)2回転に相当することは非常に興味あるところです。初乳やダイナミック・カラストラムの免疫因子や成長因子由来の大きなペプチドの認識も行われているはずであり、これが、血中に入って全身に送られ、全身的な生理作用をしていると推察されています。
成長因子と免疫因子は、トップアスリート、ボディビルダーや女性にとって非常に興味のあるタンパクです。何故なら、成長因子は筋肉・骨・神経・軟骨の生成、成長、維持、損傷の修復以外に、脂肪の代謝促進、タンパクの代謝(同化、異化)調整、血糖値のバランス、脳内物質分泌コントロール、結果として筋肉・骨の増量、肉体的・精神的疲労からの回復を早める作用、且つ、免疫系の中心的な働きをする胸腺の成長を促進して免疫システムを強化する等、多くの重要な生理活性を持っているからです。
また、激しい運動はT−細胞とNK−細胞の数を減少させて一時的に免疫系を抑制しますので、スポーツマンは慢性疲労症候群、感染症や喘息のような自己免疫病を進行させ易く、免疫因子はそのリスクを下げる効果を示すからです。余談になりますが、スポーツ選手のドーピングテストが話題になるのは、スポーツ選手には予想以上に喘息患者が多く、また風邪をひきやすいため、塩酸エフェドリンのような医薬品を服用するからです。
Mero等5)は、トレーニング中(8日間)の9人の男性アスリートに初乳サプリメントを摂取させると、摂取量に応じてトレーニング期間中の血清IGF−1(インスリン様成長因子)濃度の上昇が観察されたことを無作為・交差・二重盲検法を用いた実験結果を基に報告しています。プラセボ(ミルクホエイ)を摂取した場合、濃度の上昇は見られませんでした。牛初乳に含まれるIGF−1とヒトのIGF−1は、そのアミノ酸配列が同じであり、測定はRIA(ラジオ・イムノ・アッセイ)法により測定されたため、増加したIGF−1が初乳のIGF−1に由来するのか、又はIGF−1の体内生産を促進した結果なのかは分かりません。
Leppaluoto等6)は、同じく無作為・交差・二重盲検法によりダイナミック・カラストラムの運動能力向上効果を調べました。ダイナミック・カラストラム又はプラセボ(ミルクホエイ)を7人の女性アスリートと3人の男性アスリートに12日間摂取させ、はじめの10日間はエクササイズをさせず、11日目と12日目に肺活量及び跳躍時間を測定しました。その結果、プラセボ・グループでは、12日目は11日目と比較し、肺活量が94.3%に低下し、跳躍時間が5ms減少したのに対し、初乳サプリメント・グループでは肺活量の減少は見られず、跳躍時間は4〜10ms増加しました。エクササイズの影響を避けるため、初日の初乳サプリメント摂取前と、11日目初乳サプリメント摂取前(10日目摂取24時間後)・エクササイズ前に採取した血清中IGF−1の濃度に有意差はありませんでした。
私たちは、血清IGF−1濃度の上昇は、摂取した初乳サプリメント中の成長因子がそのまま血中に入ったためではなく、むしろ、成長因子が消化分解されて生じた、その特異性(IGF−1タンパク由来)が認識され得る、アミノ酸残基が7〜8個以上の、かなり大きなペプチドがIGF−1を多く必要とする運動後の回復期に、体(肝臓)内生産を促進した結果だと推察しています。事実、このことを示唆する研究が同位体を使ってなされ、近く学術雑誌(Journal of Applied Physiology)に報告されます。
初乳、ダイナミック・カラストラム摂取後のヒト血清グロブリン濃度の上昇は報告されていません。しかし、このことは、牛初乳由来ペプチドの体内抗体生産促進作用を否定するものではありません。何故なら、本来、病原体が感知され、それが引き金になって、構造は非常に似てはいるが全く同じというわけではない、病原体に対する、テーラーメイドの免疫抗体が体内で生産されるのであって、由来ペプチドが引き金になるはずがないからです。
初乳、ダイナミック・カラストラムの生物有用性を論じる場合、初乳の成分の絶妙な組み合わせに言及しないわけにはゆきません。初乳には37種以上の免疫因子類や成長因子を含む83種類の生物活性成分が含まれていることが現在までに確認されています。これらは、@免疫因子類(免疫グロブリン類、ラクトフェリン、リゾチーム、ラクトアルブミン、ラクトパーオキシダーゼ、サイトカイン類(インターロイキン−1,−6、
−10等)、A成長因子(インスリン様成長因子、腫瘍増殖因子、成長ホルモン、線維芽細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子、血小板由来成長因子等)、B酵素類(トリプリン・インヒビター、プロテアーゼ・インヒビター等)、Cペプチド類(PRP(プロリン・リッチ・ポリペプチド)、クレアチン、L−カルニチン等)、Dアミノ酸類(全ての必須アミノ酸を含む26種類のアミノ酸)、Eビタミン、その他(A,カロチノイド、B2、B6、B12、C、D、E、K、チアミン、ナイアシン、パントテン酸、ニコチン酸、ビオチン、葉酸、7種のヌクレオシド、核酸、コリン等)、Fミネラル類(
Zn、Se,、Fe,Cu、Co、Mn、Cr、Mo、Ca、P、S、Mg、K等)に大別されます。これら活性成分の組み合わせは神秘的でさえあり、自然の恵みと言われています。それは、常乳と比べ、必須アミノ酸を5〜6倍多く含むこと以外に、先述した成長因子の生理作用に関与するクレアチン、L−カルニチン、タウリン、ビタミン(A、D等)、核酸、亜鉛等の多くの物質も含まれており、これらは、成長因子を補佐して相乗効果を示すからです。

引用文献:
1) Warmy M, Fatini A, Bostwick, et.al., Gut 44(5) (May 1999): 653-658
2) A. Pino, et. al., Biochemical Biophysiology Acta(Amsterdam) 379(1975): 201-206
3) Sandholm, et. al., Acta Veterinaria Scandinavica. Vol. 20(4) (1980): 469-476
4) Tyrell, David. The Immunology of Infant Feeding. New York Plenum. Press 55-61, 1980
5) Mero A(Hi−Col社顧問), Miikkulainen H., Riski J. Pakkanen R., 1997, J. Appl. Physiol. 83, 1144-1151
6) J. Leppaluoto, S. Rasi, V. Martikkala, M. Puuka, In Abstract of "International Congress on Sport Sciences", Brisbane,                  Australia, Sep.2000

Q. 初乳、ダイナミック・カラストラムが胃潰瘍、胃ガン、大腸ガンに罹病するリスクを下げるという   根拠は何ですか?
A.
 私たちがフィンランドで実施した顧客調査では、ダイナミック・カラストラム愛用の上位の理由は、胃ガ   ン、大腸ガンに罹るリスクを下げたいという期待でした。スカンディナビア諸国では、数世紀にわたって         初乳の健康維持効果が良く知られており、初乳でその期待がかなえられると信じられているからです。
1) 胃潰瘍、胃ガン
1990年代になって、胃潰瘍の主要な原因はヘリコバクター・ピロリ菌によることが医学界で認められる ようになり、また、1997年以降、このヘリコバクター・ピロリ菌が胃ガンの原因であるとする多くの報告がなされました。
ピロリ菌は胃粘膜層深くに付着し、アンモニアを分泌して胃酸を中和し、住み易い環境をつくって生き続けます。最近、2種の抗生物質とプロトン・インヒビターの組み合わせ除菌剤を約2週間程度、毎日投与し続ける入院・除菌療法が実施されています。投与中は口内黒変、黒便、下痢、菌交代現象等が起こり、患者にかなりの負担を強い、1回の除菌で100%のピロリ菌が除菌されないと生き残った菌は耐性を得ることになり、除菌は殆ど不可能となります。また、ピロリ菌のみならず、全ての善玉菌をも殺してしまうことになり、体のホメオスタシスが失われます。
初乳、ダイナミック・カラストラムに含まれる糖タンパク類(ダイナミック・カラストラム2g中0.4g含まれています)や、トリプシン・インヒビター、プロテアーゼ・インヒビター(エイズの治療にも使われています)のような酵素類は、ピロリ菌が胃壁に付着するのを妨げ、ピロリ菌による胃潰瘍、胃ガンになるリスクを下げてくれます。我々はも、胃潰瘍に患者にダイナミック・カラストラムを投与した結果、患者の糞便中にピロリ菌を検出しました1〜3)
2) 大腸ガン
初乳、ダイナミック・カラストラムに含まれる免疫因子の内、免疫グロブリン類は先述の酵素の作用で、また、蛋白分解酵素の作用点が保護されたタイプの免疫グロブリン類も含まれていることにより、多くが消化分解されずに大腸まで到達します。事実、私たちはダイナミック・カラストラムを摂取した人の糞便中に免疫グロブリンが存在することを確認しています。大腸に達した免疫グロブリン類は、大腸ガンの原因の1つとされる、いろいろな悪玉菌を殺し、善玉菌を増やして大腸の健康維持に貢献します。

引用文献:
1) M. M. Bittzan, et. al., Inhibition of H. pylori and H. mustelae binding to lipid receptors by bovine colostrum. J. Infect. Dis.,            177(April 1998), 955-961
2) Y. Handa, T. Saitoh, M. Kawaguchi, R. Misaka, Helicobacter pyloru infection and histological types of gastric cancer. Nippon        Shokakibyo Zassi 96(6), (June 1999):634-643
3) M. Stolte, A. Meining, Helicobacter pylori and gastric cancer. Oncologist 3(2) (1998): 124-128
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